まとめ
- EGPAかどうかを調べるために、血液検査のほか、尿検査や画像検査、神経の検査などが行われます
- EGPAの診断は、喘息症状の有無に加え、症状、好酸球数の増加、臓器障害の有無のほか、さまざまな検査の結果を総合的に踏まえて、医師によって行われます
EGPAの検査
EGPAは全身の血管や臓器に影響が及ぶ病気で、症状の出方が人によって異なるため、さまざまな角度から体の状態を調べる必要があります。
EGPAが疑われるときには、1つの検査だけではなく、いくつかの検査を組み合わせて、病気の全体像を確認していきます1)。
血液検査・尿検査
採血による血液検査が行われます。一般的な血液の検査項目に加えて、好酸球の数や炎症の程度、血管炎の診断で重要とされる抗好中球細胞質抗体(ANCA)という抗体などを調べます2) 。また、腎臓の状態を確認するために尿検査も行われます。
画像検査
体の内部の状態を調べるために、画像検査(CT、MRIなど)が行われることもあります1)。これにより肺の炎症や鼻・副鼻腔の状態、その他の臓器の状態などを確認することができます。
その他の検査1)
EGPAでは手足のしびれや動かしにくさといった神経症状がみられることがあることから、神経の働きを調べるために、神経伝導検査などが行われることがあります。
また、必要に応じて、炎症が起きている組織の一部(皮膚など)を採取して顕微鏡で調べる 生検が行われることもあります。
こうした検査はEGPAの診断に役立ちますが、すべての患者さんに行われるわけではありません。検査の内容は、症状や状態に応じて医師が判断します。
EGPAの診断
EGPAの診断は、1つの検査だけで確定されるものではなく、さまざまな情報をもとに総合的に判断されます。具体的には、次のような点が確認されます2,3) 。
- これまでに気管支喘息や鼻・副鼻腔炎の症状がみられたか
- 血液中の好酸球数の増加がみられるか
- 血管の炎症に関連する症状があるか
〔例:発熱、体重減少、手足のしびれなどの神経症状、筋肉痛、 関節痛、紫斑(皮膚の内出血) など〕
これらに加えて、血液検査、画像検査、必要に応じた組織検査などの結果をあわせて、医師が総合的に診断します。
厚生労働省によりEGPAの診断基準が定められていますが、実際の診断はこれらを参考にしながら、患者さん一人ひとりの状態に応じて慎重に行われます。
〈参考文献〉
- 谷口正実, 他:好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)―最近の進歩から―. 日内会誌. 2024;113(10):1922-32.
- 日本呼吸器学会:ホームページ(https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/c/c-06.html)
- 難病情報センター:ホームページ(診断基準)(https://www.nanbyou.or.jp/entry/3878)